日韓 草の根交流・第四回顕彰式典(2012年12月12日)

「一般財団法人 高円宮記念日韓交流基金」の
日韓の青少年・草の根交流を顕彰する
第四回顕彰式典が昨年12月12日に、
韓国文化院で行われました。







◆ 高円宮妃殿下のおことば ◆

◆「宮さまのご意志を受け継いだ10年」 ◆

 早いもので、今年殿下がお隠れになりましてから10年を迎えましたが、2002年日韓共催のFIFAワールドカップ(W杯)の開会式のために初めて韓国を公式訪問してからも10年の歳月が経ちました。殿下は国と国の友好は人と人との交流が基本にあるというお考えをお持ちでした。両国間の友好関係向上のために役に立ちたいと、強くお考えでいらした殿下のご遺志を継ぐこの高円宮記念日韓交流基金は、皆様のご支援のおかげで活動が着実に成果を生みつつあると感じております。

 高円宮賞を差し上げる4件の交流事業は国際的視野を持った青少年の教育と育成、両国文化の踊りや音楽を通した交流、さらには体の不自由な方々の心温まるスポーツ交流など、いずれもボランティア精神を発揮した民間交流ならではの純粋でさわやかな活動です。

 国際交流とは、国や組織単位ではなく、その国や組織を形成する一人ひとりの人間が、一歩ずつ進めていくものです。国としての取る立場が、そのようなものであっても、日本、韓国両国民のためには、隣国同士信頼の絆が強いにこしたことはありません。日本と韓国とは、それぞれの固有の文化と歴史を持っています。しかし、隣国ですから当然、その文化と歴史は、交差するところがたくさんございます。例えば、日本語と韓国語をみれば、言語的に極めて近いということがわかります。すなわち日本と韓国は、友人関係を超えた兄弟関係にあると思っております。お互いの立場を尊重しながら、同じ時間と空間を少しでも多く共有し、日韓共催W杯の時のように、一緒に何かを成し遂げる思い出を多く作っていくことが大切だと考えます。

 今回受賞された事業は、世代を越えて長く続けてこられたものが多いようです。継続が友情を育み、信頼が固い絆となって結ばれていくのを見るのは、なによりの喜びです。

 地道な草の根活動によって日本と韓国の方々の出会いの場が広がり、友好の場が次第に大きくなっていくことを心より願って、式典に寄せる言葉とさせていただきます。






開会の言葉                         来賓祝辞                     来賓祝辞
              
    渡邉 泰造・理事長        申 珏秀・駐日韓国大使       安藤 裕康・国際交流基金理事長


◇◇受賞事業◇◇
大垣少年少女合唱「日韓親善交歓演奏会」

代表者:早崎桂子団長

<活動内容>
日本の大垣市と韓国の昌原市のフレンドリーシティー(友情都市)事業の一環としてスタート。隔年に相互訪問して、合同演奏会を開催するとともに、ホームステイで両国の歴史と文化を体験する。


<受賞者のひと言>
韓国の方々から受けたおもてなしの心は、子供たちの胸に生涯消えることはないでしょう。人と人との結びつきほど強いものはないと確信しています。








韓国YFU「韓日高校生の教育交流」


代表者:韓国YFU「
国際学生交流協会」辛定夏会長

<活動内容>
長期(1年間)・短期の高校生交換留学事業で、一般家庭にホームステイしながら高校に通学する。異文化を理解し、草の根外交官として日韓友好の懸け橋となる人材を育成。

<受賞者のひと言>
今回の受賞は、「海辺の砂の中からダイヤダイヤを見つけて下さった」ようなもので、大変感謝している。
これからも草の根外交官を育てて行きたい。






車玉秀さん「韓日伝統文化交流事業」

個人:車玉秀女史(国立晋州教育大学校・名誉教授)

<活動内容>
1967年以来、日本各地との文化交流を行い、韓国の伝統芸能を児童から大人に至るまで紹介・指導。
日韓民族芸能交流イベントにも数多く参加し、地域住民とも積極的に交流。


<受賞者のひと言>
韓国に、「近くにいる人と仲良くするのが一番良い」ということわざがある。日本と韓国、隣国同士が仲良くするのが何より大切だと思う。








熊本ワイズメンズクラブ「日韓視覚障害者青少年交流プログラム」

代表者:那須浩一会長
     
※当日は大村副会長(写真)が受賞

<活動内容>
熊本県立盲学校と大邱市の盲学校とのスポーツ・文化交流で、当初の野球・バレーボール・柔道等のスポーツ交流に加え、近年は音楽会の開催、マッサージ技術交流も実施して、視覚障害者を支援。


<受賞者のひと言>
熊本には多くの障害者支援プログラムがあって、そのノウハウを生かして活動を続けてきた。
いつまでも両国の子どもが仲良く交流を続けられるように頑張りたい。









◇◇ 選考委員メッセージ ◇◇

◆小田島 雄志 東京大学 名誉教授
 

各地で多様な草の根交流が続いていることは、本当にうれしい。両国の国民同士が親しみを深め、理解しあえるように、今後も活動を続けてほしいし、もっと輪が広がってほしい。






◆川淵 三郎 日本サッカー協会名誉会長
 

今回は応募者が多く、選ぶのに苦労した。それだけ民間交流が増えていると実感する。スポーツは一定のルールの下で行うので交流しやすい部分があるが、民間交流は人と人の付き合いなので、大変な努力が必要だと思う。地道な交流を長年続けていることに、敬意を表したい。





◆張本 勲 元プロ野球選手・野球解説者
 
この基金は、日韓交流を応援する本当にいい制度なので賛同している。